1月のお料理
2013年01月01日
情緒を豊かに感じていただけるよう、そしてそれが皆様の明日への活力になります様 精進しております。 少しでも伝われば本望です。
新しい年を迎える慶びにあふれた時を お茶室で過ごす事もあり!
茶の湯の世界では、フタトキ(4時間)の間 共に過ごすお茶事という形式があります。形式化された物の中に、関係を育む要が存在している様に思っております。
その中に、食事を給仕したり、されたり、共に過ごしたりする時があるのです。
昼食 36,750円(消費税・サービス料込み)コースの一例を紹介させて頂きます。
※献立内容は当日の仕入れ状況等により変更することがございますが、
ご了承の程、よろしくお願い申し上げます。
八寸
はじめに、宝珠や水引等おめでたい物をあしらいお正月の情緒を感じて頂く八寸が銘々に出ます。
祝肴の内容は、日によって変わりますが、だいたい松葉蟹の酢の物、紀州産の唐墨、あん肝、白子等 7〜8種類のプチ・キュージーヌ を一つ一つ 工夫して彩りよくデコレートして おります。
煮物椀
嵯峨の焼き豆腐を台に越前蟹の身とミソを共に熱くし椀に盛り、挽きたての鰹出汁に京北町で作って頂いている大根をすり下ろし混ぜ込む事によって甘み、とろみを付け塩、醤油で整え椀に注ぎ込みます。
田芹、松尾柚、京北人参の薫りと食感をアクセントに!!
出汁の原料は、美味しい水、私どもの為に選ばれた昆布&塩、私どもの為に作られている鰹節&醤油です。
出汁は、それぞれのその時々の素材を把握しそれにあったタイミング、 火加減が重要です。
集中を要する仕事です。
日によっては、牡蠣しんじょうのみぞれ仕立等に変わります。
お造りは、瀬戸内の河豚の薄作りと北海道で水揚げされたトロの焼き霜作りです。
湯葉蒸しには揚げたての活車エビと揚げ慈姑(くわい)を交互に生姜あんにてあつあつを召し上がっていただけます。
焼き物
焼き物は、脂ののった真魚鰹を伊豆にて作られた天然塩でふっくらと焼き上げております。
別付けでもろみ味噌ベースに柚の風味を付けたタレをご用意していますので試みてみることをお勧めいたします。
器として、ほうらくに 炭を仕込んだ物をご用意することによって、はじめから食べ終わるまであつあつで召し上がっていただけるよう心がけています。
炊合わせ
炊合わせは、焼き京芋(海老芋)、菊菜、焼き蕪、揚げ京人参、焼き椎茸、焼き白ネギ等を それぞれ塩焼きにしあつあつで召し上がって頂くようタイミングを合わせ仕上げます。
醤油ベースのタレと鰹節をかけて食べて頂きます。
すごくピュアーな味と香りが口中に広がり、胸がいっぱいになることでしょう!
御飯
御飯は、鯛赤飯を土鍋でたいたり 牡蠣御飯、蟹雑炊、河豚御飯、等 その日のお楽しみです。
ご希望がない限り3年間位は同じ献立に成らぬよう工夫させて頂いております。
御飯は、アルデンテに仕上げ蒸らしません。
その代わり水の割合は多めに成ります。
そのように仕上げると大変美味しく感じるのですがその美味しいタイミングが大変短くお客さまの召し上がるスピードに合わせる事は大変微妙で集中力、コミュニケーション能力が必要とされます。
一度味わってみてください。
おつけ物も当然私どもで吟味し漬けた物をお出ししています。
果物&デザート
お菓子は、時間を合わせ若菜饅頭を熱く蒸してお出ししております。
ご予約の際に好き嫌いの嗜好、目的をお聞きできれば お好きな物にアレンジさせて頂きます。
ワインにあわせてのアレンジも面白いですよね!
ご紹介しましたのは、ほんの一例です。
ご質問が御座いましたら「お問い合わせ」にて!!
ご要望もお伺い致しますが、食材についてはその日に入った、旬の最高の材料をお選びしており、それを元にベストな献立をご用意させて頂いております旨、御了承下さい。
注)写真はイメージとなります。